【執筆事例】「従業員の人材育成のポイント」記事を執筆しました

2020年2月5日執筆FYSコンサルティング,人材育成,企業研修,執筆事例,雑誌寄稿事例

弊社FYSコンサルティングにて、関与先の協同組合の会報誌に、中小企業向け「従業員の人材育成のポイント」というタイトルで寄稿しました。
ご紹介頂きましてありがとうございます。

執筆記事の全文は、以下にてご紹介しています。
本記事では簡潔に重点のみを紹介します。

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中小企業の人材育成は難しい

中小企業の人材不足は深刻化している

次のグラフは事業所規模別の新規求人数の推移です。

(2019年 中小企業白書より抜粋・加工)

事業所規模が小さいほど新規求人数が増加している傾向にあることから、規模が小さいと人材の獲得に苦労する傾向にあることが伺い知れます。

また、人材育成の投資額が多い企業ほど、成長する傾向にあることが、内閣府2018年度「年次経済財政報告」に示されています。

“平均的には 1人当たり人的資本投資額の 1%の増 加は、0.6%程度労働生産性を増加させる可能性が示唆される。”
(内閣府2018年度年次経済財政報告 P.176)

この記述によると、企業が行う訓練が生産性を高める可能性が統計データから読み取れると考えることができます。

一方で、特に今の若い人達をどのように育てれば良いのか分からない、という相談も多くあります。

人材育成の問題点は、人を変えようとしていること

人材育成の手段として用いられる方法は、研修、勉強会、OJTなどの教育手法や、人事評価制度や目標管理制度などの仕組みがあげられます。

ですが、これらに共通の問題点として、与えられた問題を忠実に解決する業務遂行能力は高められる一方で、複雑化した経営環境の中で能動的に課題を見つけ、達成する自立的な思考や行動を可能とする人材育成はできないことがあります。

単に知識や手法を身に付けさせるだけではなく、いかなる問題や困難をも乗り越えられ、目的を達成できる自立型人材を育成すること。

それが、中小企業にとっての重要な課題となっています。

自立型人材を育成するポイント

人材育成においては社員のやる気を引き出すことが必要です。まず、やる気になってからやり方を指導しないと、教育の効果は薄く、実務で応用できる人材にはなりません。

(1) 集合研修の活用におけるポイント

集合研修において受講者のモチベーションを高めるには、受講及び研修のプロセスがポイントとなります。プロセスについて、例を挙げて紹介していきます。

  1. 研修の目的をまず確認する
  2. 研修効果を最大にするチェックポイント
    ① なぜその研修を行おうと思ったのか?
    ② 受講者にどのような変化が起これば良いのか?
    ③ 受講者が「できる」ようになる環境があるのか?
  3. 事例から分かる実践の重要性

効果的な研修を開催するためにはこれらのポイントを踏まえた上での準備が大切です。
弊社が関与した営業研修では、研修後の実践のフォローも実施します。

具体例としては、3日間の集合研修+3か月間のフォローアップの中で、営業としてのありたい姿を明確にする「やり方」と「あり方」の両面から研修を行いました。

研修後のフォローにおいては週法の提出とフィードバックを一人一人実施し、営業マンとしての行動の変化が生じるようにサポートをすることで、積極的に学び、コミュニケーションを図る人材へと変化していきました。

(2) OJTにおけるポイント

OJTでのポイントは、「人は、見ている人に影響される」ことです。

指導対象者は、指導者の影響を受けて成長します。指導者自身が見本となり、信頼され、その状態で対象者を支援することで、人材育成は正しく機能します。

(見本・信頼・支援の3ステップ)

人に関する悩みは、経営環境がどのような状況になったとしても尽きることは無い課題ですが、今後の少子高齢化を見据えるとより厳しい環境になることが予想されます。

人材育成への適切な投資と社内風土を整備することが、継続的な企業の発展に繋がることを踏まえて、厳しい経営環境を乗り越えましょう。

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