コロナ対策で補助金の二次公募が変わる?持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金の変更点を総まとめ!
コロナウイルス感染症対策の状況は、日々アップデートされています。
最新の情報に常にアクセスし、経営を見据えていきましょう。
この記事は、こんな疑問や悩みを解決するヒントが欲しい方に適しています。
- コロナウイルス感染症対策の補助金の最新情報を知りたい
- 終息後を見据えた投資を行いたい
コロナウイルス感染症対策の補助金(小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金)も、日々アップデートされています
支援制度の一つである、生産性革命推進事業の補助金3兄弟「小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金」は、コロナウイルス感染症対策支援制度の一つとして位置づけられています。
令和2年度の補正予算の成立を前提としておりますが、ほぼ確実に上記補助金3兄弟に特別枠が設けられます。
まずは、特別枠について解説します。
小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金に用意された特別枠申請とは?
申請要件を満たす申請であれば、特別枠で申し込むことができます。
申請要件は、補助対象経費の1/6以上が、以下の要件に合致することです。
サプライチェーンの毀損への対応
申請ストーリーとして、コロナの影響で取引関係に支障が生じている場合、こちらの枠組みに当てはめることができるでしょう。取引先が休業中といったケースは、比較的起こり得るのではないでしょうか。
非対面型ビジネスモデルへの転換
申請ストーリーとして、通販の開始や動画・ネットサービスの提供開始などですね。こちらのケースは該当する経費がイメージしやすいと思います。
テレワーク環境の整備
テレワークに関する補助・助成は、本補助金3兄弟以外にも東京都独自のテレワーク助成金など該当し得るものがあります。それら、別の支援制度が使えるのであれば、そちらを利用するのも選択肢です。
上記の条件を見るに、比較的特別枠での申請は実施しやすいのではないでしょうか?
ストーリーが構築できるか検討する価値はあるでしょう。
小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金、それぞれの変更点を解説
本記事の執筆時点(4月12日)においては、それぞれの補助金とも第一次の公募が締め切られた段階です。
いずれの補助金も、第二次以降の申請についてコロナウイルス感染症対策の一環で変更点が生じています。
ここからは、ここの補助金の変更点をピックアップしていきます。
小規模事業者持続化補助金の変更点
(2020/04/29 追記・変更)
小規模事業者持続化補助金の特別枠の公募要領が公開されました。
こちらに関して、詳細記事を書きましたので合わせてごらんください。
https://rmcblog.tency.co.jp/jizokuka-hojyokin-tokubetsuwaku-2020/
小規模事業者持続化補助金は、公募要領の第二版が公開されていますが、公開日は3月27日ですのでまだ前述の特別枠については記載がありません。
変更差分も公開されていますので、それを中心にいくつか現時点でのポイントを紹介します。
(公募要領には未公開:見通しとしての変更)補助上限100万円となる特別枠が設定
こちらは、4月20日時点ではまだ正式に公募要領には反映されていません。
ですが、経済産業省のコロナウイルス感染症対策パンフレットに補正予算成立次第適用される見通しであることが記述されています。
その中では、経費の1/6以上をコロナウイルス感染症対策といえる内容の投資をすることで、上限を100万円にひきあげる特別枠が設定されることが記述されています。ですが、ここでの注意点は申請期間が異なる可能性がある点です。
特別枠では、通常枠の二次公募締め切り6月5日と異なる締め切りが設定される可能性があります。
注意して準備しましょう。
小規模事業者持続化補助金の変更点①:GビズIDとJグランツによる電子申請が可能となる
一次公募では、残念ながら電子申請ができず今まで通りの郵送対応となりました。
二次公募以降、電子申請と郵送が選択できる見通しです。どのように変わるか、要チェックですね。
小規模事業者持続化補助金の変更点②:コロナ加点の計算基準期間が変更となる
一次公募では、2月の売上減少が加点の基準となっていました。
二次公募以降は、公募申請の〆切に合わせて変わる見通しです。
なお、第2回受付締切分については、2020年2月から受付締切日(同年6月5日)までの間の1か月を基準にすると明記されています。
ものづくり補助金の変更点
ものづくり補助金のポータルサイトに、4月10日に新型コロナウイルス感染症対策への対応を追加した公募要領〔一般型(特別枠含む)〕が掲載されています。
公募要領に記載されている変更点を中心に、紹介していきます。
ものづくり補助金の変更点①:特別枠申請が設けられ、補助率が2/3で申請可能となった
もともと、小規模事業者は補助率が2/3でしたが、中小企業(小規模事業者でない)も特別枠ならば補助率が2/3となりました。これは、該当する中小企業にとっては非常に大きなメリットですね。
また、特別枠申請は加点もあることから、採択もされやすくなります。
ものづくり補助金の変更点②:一次公募で不採択だった場合、二次で公募可能と明記された
これは、一次公募の段階では分かっていませんでした。
なので、急いで一次公募に間に合わせて申請した方についてはチャンスが増えたと捉えられるかもしれません。
なお、一次公募で採択された場合、辞退することで二次公募に特別枠で申請が可能です。
補助率2/3を狙う中小企業は、検討してみても良いかもしれません。
ものづくり補助金の変更点③:二次公募のスケジュールも前倒しされた
もともとは、3か月程度に1回公募される、というスケジュールを予定していましたが、ひと月半程度で再公募~申請締め切りが設けられました。
二次公募のスケジュールは以下となっています。
申請受付:令和2年4月20日(月) 17時~
一次発表:令和2年4月中を予定
応募締切:令和2年5月20日(水) 17時(2次締切)
以降は、3か月程度に1回の公募の見通しとなっています。
ものづくり補助金の変更点④:一部の経費について採択前の事前着手が認められた
必要不可欠な緊急の設備・システム投資等であると認められる特別枠の申請者に限り、補助金交付決定前であっても、事務局から事前着手の承認を受けた日以降に発注・購入・契約等を行った事業に要する経費を、特例として対象とすることができます。
緊急的な投資の必要性が認められない場合は承認されません。
① 受付期間
令和2年3月31日(火)~令和2年4月13日(月)17時まで(必着)
② 提出方法
応募される方は、本補助金の交付を受けるための電子申請とは別に、事前着手の承認のための申請書類を様式3により作成・押印の上、上記期間までに事務局へ郵送にて提出してください。
IT導入補助金の変更点
残念ながら、本記事執筆時点(4月12日)では、公募要領に修正は入っておりません。
情報が明らかになり次第、逐次更新いたします。
ハードも対象になる変更が入る見通しのため、こちらの公募要領の修正を待って確認するのがいいでしょう。
コロナウイルス感染症対策に関するまとめ
今回の変更で、影響を受けている事業者は補助金をさらに活用しやすくなりました。
先の見通しが立ちにくい状況となっています。
まずは融資を受けて凌ぎつつ、終息後を見据えて事業の計画を立てていきましょう。