(2021年最新)【東京都品川区】各地区の起業・創業を支援する制度は知らないともったいない!

2019年9月20日起業創業支援制度,品川区,小規模起業,東京都,補助金,起業

国や各自治体は、現在、起業家・創業者を増やすための取り組みにとてもに力をいれています。そのため、様々な形でスタートアップ起業家やスモールビジネス起業家を支援しています。会社設立の際や個人事業主として開業する際に使える支援制度があるので、チェックしておきましょう。

これらの支援制度を知っているかいないかで、創業初期の経営が安定しない期間を突破できるかどうかの成否は大きく影響を受けるでしょう。

各自治体が取り組む様々な支援制度、ぜひ活用して起業・創業後の経営を安定成長させましょう。

この記事を読むと、起業家・創業者を支援する制度の具体例が分かります。

本記事のポイント

  • 創業セミナーを受講するなどで特定創業支援事業の認定を取得すると様々なメリットが得られる
  • 起業者向けの補助金・助成金が活用できる場合がある

スポンサーリンク

国や自治体の起業・創業を支援する制度とは?

区の制度融資、という仕組みで、区が利子負担分のいくらかを負担する制度があります。
23区もしくは東京都を含む各市区町村全てで実施されているとは限りませんが、制度があれば最も利子の負担を軽くして融資を受けられる可能性が高いので、最初に調べてみることをお勧めします。

品川区の起業・創業支援制度を紹介

品川区の創業支援制度について、行政が絡むもの/民間企業主導のものを含めて紹介していきます。

基準として純粋な1営利企業による支援活動は除外しています。
複数の法人が関与する社団法人としての支援活動などは後述の別章でピックアップしていますが、1営利企業主導のものですと、個人の士業やコンサル会社まで含まれてしまい情報過多となるとの判断によります。

品川区の創業・起業支援事業の全体像

品川区の創業支援事業の概要(PDF)

品川区の創業・起業支援事業の全体イメージが品川区ホームページに公開されています。
この図における下線があるものについては、「特定創業支援事業」として、セミナーを受講することで様々なメリットが得られる仕組みとなっています。

特に合同会社や株式会社の設立を目指す方や、企業の経営に携わった経験が無い方は創業塾の受講をお勧めします。年に数回は開催されているので、予定を合わせてぜひ受講してください。

それらを含め、品川区の創業・起業支援事業について解説していきます。
なお、解説の情報元は基本的に品川区のページからとなっています。

創業セミナー

まず最優先でチェックしたい創業セミナーの事業。
詳しくは創業セミナーを解説する記事でご確認ください。

残念ながら、2021年時点では品川区は特定創業支援事業の認定を受けられる創業セミナーはありません

これはちょっと残念ですね…後述の経営相談で認定を受けられますので、最初に利用すると良いでしょう。

なお、認定は受けられませんが経営者向けセミナーは下記の「武蔵小山創業支援センター」や「SHIP」で開催されていますので、受講してみるのも良いでしょう。

創業融資

品川区の制度融資は、「創業支援資金」融資制度があります。こちらは、初めての創業であれば利率1.6%であり、区が後日1.4%を負担してくれることから、実質0.2%の利子負担でお金を借りることができる、品川区における最も条件の良いであろう融資の仕組みになっています。

更に、特定創業支援事業の認定を取得している場合、もしくは、先進的なIT技術に関連する場合は3年間は無利子となるため、非常にメリットが大きいです。

区内でこれから開業される方や、開業して5年未満の区内事業者の方が条件になる等、申し込みにはいくつかの条件がありますので、そちらを確認の上相談すると良いでしょう。

また、創業者限定ではない融資についても、区の制度融資という形で利子補給があるものがあります。こちらは5年以上の経営歴がある経営者、もしくは業歴を持つ会社でも利用できるものもありますので、活用しましょう。

経営相談窓口

品川区における経営相談窓口は、区役所において創業相談窓口が開設されています。
特定創業支援事業の認定を得られる相談も可能となっておりますので、まずは相談をこちらで実施するのがお勧めです。

インキュベーション施設・創業支援拠点

品川区内においては、東京都の認定インキュベーション施設残念ながら存在しません。創業支援の拠点としては、下記の4団体が区の支援を受けて実施していますので、検討してみると良いでしょう。

武蔵小山創業支援センター

特に、女性起業家の支援に力をいれている創業支援拠点です。
セミナーや交流会の企画も多く、コワーキングスペースとしての利用も可能です。

先輩女性起業家と話をしてみたい方や、女性で起業を志す方はぜひ訪問してみると良いでしょう。

Shinagawa Industrial Platform 「SHIP」

ものづくり企業の支援に力を入れている創業支援拠点です。
3Dプリンターやレーザーカッター等の機器も試用できるので、テック系ベンチャー企業に適する支援拠点となっています。

その他、公開情報が控えめな創業支援拠点

いくつかありますが、Web上の情報が少なく、訪問経験もありませんのでリンク先のみの紹介としたいと思います。

商店街振興組合

店舗経営が必要なビジネスでの起業を目指す方であれば、商店街への加入は支援制度的なメリットがあります。具体的には、東京都や品川区が行う商店街への支援制度の活用が可能となります。

店舗の立地にも当然影響しますが、近くに商店街がある場合は加盟を検討するのも良いでしょう。もちろん、それによる人付き合いも発生しますので、その辺りが面倒くさいと感じる人には向きませんが…

品川区の加盟商店街一覧はこちらになります。
店舗立地周辺に加盟可能な商店街が無いか、確認してみましょう。

商店街に加入することが要件の支援制度や、商店街へ加入していることがメリットとなる支援制度は以下のものがあります。

商店街起業・承継支援事業(東京都)

都内の商店街で新たに起業すること、もしくは既存の商店街の店舗を引き継いで開業することが要件となる補助金制度です。
他の多くの補助金と異なり、家賃や人件費も補助対象となり得る非常に使い勝手のいい制度になっています。

若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)

上述の商店街起業・承継支援を、さらに要件を厳しくして支援内容を強化した補助金です。商店街を率いる次期リーダーとして期待される女性や39歳以下の男性が対象となります。

その他、商店街に支給される補助金・助成金も多数あり、街灯や商店街の販促ツールの開発などが支援されています。個人的な考えですが、加入してみるのも良いのではないでしょうか。

自治体主導ではない起業・創業の後押しとなる仕組みも簡単に紹介

区の後援があるものや、後援が無くとも公的支援機関としての役目を帯びているもの等、比較的使いやすい支援の仕組みも紹介します。

東京都中小企業家同友会 品川支部

同友会 品川支部のページ

同友会品川支部は、独自のホームページを持っている…すごい。

私も2018年に墨田支部に入会しています。
墨田支部の活動には満足していますが、品川支部においても月一回程度の活動が継続されていますので、様々な学びを得られるのではないでしょうか。

同友会の良いところは、自ら悩み、会社を改善していきたい意思を持つ社長や後継者が集まっていることです。中小企業診断士の視点でみると、生きた事例が歩いているようなもので、色々な方に話を聞くことで様々な経営者の悩みの経験を聞くことができます。

東京商工会議所 品川支部

東京商工会議所は、まあ加入していても良いのでは、というおすすめ度ではあります。

セミナーが多数開催されたり、マル経融資という非常に使い勝手のいい融資支援制度がある点が優れていますが、人脈や経営者の繋がりが作れるか、というと少しハードルが上がりますね…会員数が多すぎて、顔が分からない。

とは言え、専門家に無料の経営相談もできるので、活用の仕方次第です。

地域クラウド交流会

認知度は高まってきたのか良く分からないけど、年に数回開催されている交流会。
品川区も後援しています。金融機関や支援者、同時期に起業した方が集まるイベントです。

これは、ぜひ参加者として行くだけではなく、プレゼンターとして登壇することを目指しましょう。小規模のイベントですが、プレゼンターを経験することは経営者にとって非常に良い経験になります

金融機関

小規模起業や個人の方は、メガバンだけで口座を持ってても事業的なメリットは少ないです。
(入金用の口座としてはお勧め)

地域とのつながりのある信用金庫や信用組合に口座を開設することをおすすめしています。事業者間のマッチングやイベントの招待、経営者交流会への参加なども可能でしょう。

品川区の金融機関は、余り詳しくはありませんが、西武信金や城南信金、第一勧業信用組合など定番の信用金庫/信用組合にも支店があるので、相談してみると良いでしょう。

青年会議所

行ってみたいのだけど行けていません…。
参加されている方いたら情報頂けると嬉しいです。

品川区の補助金・助成金の紹介

品川区の補助金・助成金は、こちらのサイトでいくつかの助成制度が紹介されています。

一通り確認した印象ですが、余り使い勝手が良い印象が無いですね…働き方改革の専門家へのコンサルティング費用が賄える制度があるので、こちらの利用が検討価値があるかも?ですね。

スポンサーリンク