創業補助金の採択結果が公表されました
こんにちは、創業・起業支援に力を入れている中小企業診断士の高仲です。
創業補助金の採択結果が公表された
以前に記事を作成していた
創業補助金の採択結果が公表されました。
応募総数は739件、採択件数は109件、倍率は6.78倍と狭き門であったことが伺えます。
109件が全て満額の200万円であったとしても、予算配分は約2億円であり、事業承継補助金は9億とだいぶ差があることが分かります。やはり、今は国よりも都道府県、市区町村の創業助成事業をチェックする方が、創業者が得られる資金としては可能性が高いものであるかもしれません。
もう少し結果を見てみる
これだけでは記事としてつまらないので、もう少し詳しく見てみます。
採択結果一覧(PDF)をいくつかの観点から見てみます。
採択された都道府県は?
富山県を除く46都道府県で採択があります。東京が最多の8件で、大阪などが続く結果を見ると、ある程度申請者数に比例していることは予測されます。
一方、47都道府県のうち46都道府県で採択されていることを考えると、一つの県で一件ぐらいは採択されてもいいのでは、というバイアスが働いている可能性はあるかもですね。富山県は、申請者が0だったのか、もしくは中々採択しにくい申請者しかいなかったのでしょうか。
いずれにせよ、東京はより狭き門で、地方は比較的採択されやすい可能性はありそうです。それでも、過去の都道府県でほぼ一律であった頃に比べると、より品質重視に近づいたと言えるでしょう。
事業テーマを見てみる
IoT、ドローン、高齢者対策など、旬のテーマのものが目に付く一方で、気になったのは、飲食が意外と多いことでしょうか。
飲食事業はテーマの設定がありがちで、採択は難しいのでは、と知人経営者が行政担当に言われていましたが、この採択結果を見るとそれなりに採択されています。流し見た程度ですが、飲食業が一番多い?と感じるぐらい。
いずれも、地産地消や特徴的な食材の利用など、単なる飲食店とは一線を画していることは読み取れます。ですが、申請書の中身までは不明ですが、ある程度事業をしっかり構築した飲食店なら、勝負の土俵にのるんじゃないかな、という印象ですね。
来年がどのような形になるかは不明ですが、支援先に申請を検討させてみても良いかなぁと思える結果でした。