小規模事業者持続化補助金 申請のコツとは?(その2 ストーリー編)
こんにちは、中小企業診断士の高仲です。
前回の記事
に引き続き、持続化補助金ネタです。
持続化補助金は申請書のポイントを意識すればそれなりに採択されやすい
昨年の持続化補助金は、弊社FYSコンサルティングでも10数件申請書作成を請け負いました。
私個人も、持続化補助金は過去トータルで80%超の採択率となっています。
ただ、申請書の作成は中小企業診断士が代行してもまあ悪くはないんですが、やっぱり内容的には経営者が自ら考えてもらいたい部分ではあります。
(自作では採択に届くほどの品質が確保しにくいことは事実ですが)
なので、少しでも自ら申請書を作成しようとする方の採択率が上がるように、申請書作成のポイントを公開したいと思います。
なお、本記事に記載の内容は、全て私の考え・独自の経験に基づく内容になります。
採択を保証するものではありませんので、その点はご了承ください。
(そもそも補助金の審査員をやってるわけでもないですし。採択されるかは、運の要素もあります。残念ながら。)
繰り返し述べますが、基本的に私(弊社)のスタンスとしては、
- 顧問契約先なら最適な提案をしやすいので、喜んで推進
- 知人やその紹介の場合は、都度、補助金支援を多少割り引いて実施
- 初めてのお付き合いとなる方は、基本的には自分で申請することを推奨
というスタンスで実施しています。
補助金の申請書は、ストーリーが重要
ストーリーです。
補助金の申請書は読み物なのです。
あなたのその書類、読む人のことを考えていますか?
読む人にどういった感情を抱いてもらいたいか、意識して書いていますか?
最も大事なポイントは、「応援したくなる」こと
補助金の申請書は、基本的には「事業計画書」と同等の内容です。
つまり、新しくこれこれを実施したいんだけど、こんだけの投資でこれだけの効果をあげられるので、ちょっとお金を支援してください。ということを述べる訳です。
補助金の性質は、小さい企業が新しい取り組みをして成長したいけど資金が困難、そんな人の成長を後押しするものです。
さらに、審査員も人間です。応援したくなる申請内容となっているかどうか、は、大きく採択率に関わってきます。
応援したくなる書き方とは?
下記の書き方に注意すると良いでしょう。
読みやすい
読みやすく、分かりやすいことは必須です。
では、読みやすくするには?詳しくは次の記事で書きますが、ポイントは
- 図表やグラフを適切に用いている
- 色や太字を使って、ポイントを強調している
- 審査ポイントの申請書との対応付けを分かりやすくする
理屈のみでなく、感情にも訴える
企業の沿革一つを述べるにしても、淡々と事実のみを書くのではなく、山あり谷ありの経緯を気持ちを込めて書くと良いでしょう。
また、創業の経緯や補助金を請けて実施する新規事業は、想いや情熱がしっかり伝わるように書きましょう。
「判官びいき」となるような点や、国策に沿う点はアピール
例えば、下記にマッチするポイントはしっかり記述しましょう。
- 小さい企業や個人が、お金は余り無いけど試行錯誤や工夫で頑張っている
- 古い業界だけど新しい取り組みを頑張っている
- 女性/若者/シニア層の起業を後押ししたい対象であれば、自分自身もアピール
- ITの活用を進めたいし取り組んでいる
この辺りは、採点ポイントにも繋がります。
審査ポイントに応じた書き方については、長くなってきたので次の記事で書きたいと思います。