2019年のIT導入補助金、やや使いにくいか?

2019年1月25日IT導入補助金システム投資,業務改善,補助金2019,補助金申請

株式会社FYSコンサルティングの高仲です。

弊社では、IT導入補助金を活用したホームページの作成などを、昨年実施していました。
採択率が高く、補助額も適度な金額なので、使いやすい補助金ではあったのですが、2019年のIT導入補助金は、ちょっと勝手が違いそうです。

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何が異なる?

2019年のIT導入補助金は、最低でも80万円の投資が必要

です。

補助の下限が40万円、補助率は1/2とされているため、最低でも80万+税のシステムを導入し、40万円の補助が得られる、という仕組みになります。

上限は450万円

になります。これは、システム導入を検討していた企業にとってはありがたいですね。

正直、50万円の補助では中小企業のシステム導入のための補助額としては少々物足らないものではありました。

大掛かりなシステムを1つ入れようとすると、平気で数百万円かかるものが多いですからね。例えば、自分が見積に関わったものでも

  • データベースシステムで300万円
  • 受発注管理システムで800万円
  • 受発注管理システムで400万円
  • 飲食店のトータルの管理システムパッケージで1000万円
  • 工場の効率化システムで、年200万円

などなど。これらを実施しようとするには、もちろん50万円はありがたいですが、IT導入補助金があるからシステム導入しよう!とはなりませんでした

その点、2019年の上限450万円は良いですね。これなら、数百万円のシステムを入れても良いかと思える企業も出てくるでしょう。

ところで、上限が増えたということは、採択率は今年は下がるかもしれませんね。2018年は、不備なく申請をすればほぼ100%で通る様なものでしたが。

ホームページの制作に活用できるか?

がちょっと疑問です。

補助対象のツールには、ホームページ制作は明記されていません。

とはいえ、顧客管理システムとホームページが連動する等は充分考えられるため、経費に含められる可能性はまだ残りますが・・・さて、どうなるでしょうか。

申請はどうしよう?

ということになる訳ですが、まずは、公募要領が公開されるのを待ちましょう。

昨年同様であれば、補助金コンサルタントの支援は不要です。
むしろ、中小企業はITコンサルタントにお金を支払ってでも、システム化の戦略を立案するのが推奨されます。
(自分の営業か、と言われてしまいそう)

IT導入補助金は、自分でシステムと業者を選定し、申請する手順になります。

投資効果のあるシステムを選択できるかどうかは、自らにかかっている訳です。

ITの知見がある社長ならともかく、ぜひ専門家の活用を検討ください。