【東京都墨田区】各地区の起業・創業を支援する制度は知らないともったいない!
国や各自治体は、現在、起業家・創業者を増やすための取り組みにとてもに力をいれています。そのため、様々な形でスタートアップ起業家やスモールビジネス起業家を支援しています。
これらの支援制度を知っているかいないかで、創業初期の経営が安定しない期間を突破できるかどうかの成否は大きく影響を受けるでしょう。
各自治体が取り組む様々な支援制度、ぜひ活用して起業・創業後の経営を安定成長させましょう。
この記事を読むと、起業家・創業者を支援する制度の具体例が分かります。
- 墨田区の起業・創業支援事業が分かる
- どんな支援制度を使えばいいかが分かる
国や自治体の起業・創業を支援する制度とは?
区の制度融資、という仕組みで、区が利子負担分のいくらかを負担する制度があります。
23区もしくは東京都を含む各市区町村全てで実施されているとは限りませんが、制度があれば最も利子の負担を軽くして融資を受けられる可能性が高いので、最初に調べてみることをお勧めします。
墨田区の起業・創業支援制度を紹介
墨田区の創業支援制度について、行政が絡むもの/民間企業主導のものを含めて紹介していきます。
基準として純粋な1営利企業による支援活動は除外しています。
複数の法人が関与する社団法人としての支援活動などは後述の別章でピックアップしていますが、1営利企業主導のものですと、個人の士業やコンサル会社まで含まれてしまい情報過多となるとの判断によります。
墨田区の創業・起業支援事業の全体像
墨田区の創業・起業支援事業の全体イメージが公開されています。
この図における下線があるものについては、「特定創業支援事業」として、セミナーを受講することで様々なメリットが得られる仕組みとなっています。詳しくは次の記事をご覧ください。
特に合同会社や株式会社の設立を目指す方や、企業の経営に携わった経験が無い方は創業塾の受講をお勧めします。年に数回は開催されているので、予定を合わせてぜひ受講してください。
それらを含め、墨田区の創業・起業支援事業について解説していきます。
なお、解説の情報元は基本的に墨田区のページからとなっています。
創業セミナー
まず最優先でチェックしたい創業セミナーの事業。
詳しくは創業セミナーを解説する記事でご確認ください。
創業融資
墨田区の制度融資は、「チャレンジ支援資金」制度があります。
こちらは、利率2.0%であり、区が後日1.8%を負担してくれることから、実質0.2%の利子負担でお金を借りることができる、墨田区においては最も条件の良いであろう融資の仕組みになっています。
区内でこれから開業される方や、開業して5年未満の区内事業者の方が条件になる等、申し込みにはいくつかの条件がありますので、そちらを確認の上相談すると良いでしょう。
また、創業者限定ではない融資についても、区の制度融資という形で利子補給があるものがあります。
こちらは5年以上の経営歴がある経営者、もしくは業歴を持つ会社でも利用できるものもありますので、活用しましょう。
経営相談窓口
墨田区における経営相談窓口は、まずは私の知人診断士も窓口担当にいるすみだビジネスサポートセンターを利用することをお勧めします。
上述の全体像にはこの名称はありませんが、「ワンストップ窓口」に相当するものです。
こちらへの相談が「チャレンジ支援資金」の条件になる等、墨田区が行う様々な支援制度に精通していますので、事業計画の策定サポートのみならず補助金等の活用も提案してもらえるでしょう。
インキュベーション施設
墨田区内で最も活用しやすかった両国にあるインキュベーション施設KFCクリエイティブスタジオは、新規の募集を辞めてしまっているという噂を聞きました。
Web上では確認できなかったのですが、認定インキュベーション施設一覧にのっていないので、そうなのかもしれません。確認が必要ですが。
墨田区内で明記されているインキュベーション施設は、以下の二か所です。
Garage Sumida(浜野製作所運営)
墨田区が誇る中小企業の雄、浜野製作所が運営するインキュベーション施設「ガレージスミダ」です。
製造業が運営する施設ということもあり、ハードウエアが絡むベンチャー・スタートアップに最適な施設となっています。
インキュベーション施設も良いですが、起業を目指す方にはぜひ社長の講演を聞く機会を模索してほしいですね。
センターオブガレージ
こちらもものづくりに長けたインキュベーション施設です。
墨田区という地域柄、製造業が強いこともあり、インキュベーション施設にもその傾向が表れていますね。
商店街振興組合
店舗経営が必要なビジネスでの起業を目指す方であれば、商店街への加入は支援制度的なメリットがあります。具体的には、東京都や墨田区が行う商店街への支援制度の活用が可能となります。
店舗の立地にも当然影響しますが、近くに商店街がある場合は加盟を検討するのも良いでしょう。もちろん、それによる人付き合いも発生しますので、その辺りが面倒くさいと感じる人には向きませんが…
商店街に加入することが要件の支援制度や、商店街へ加入していることがメリットとなる支援制度は以下のものがあります。
商店街起業・承継支援事業(東京都)
都内の商店街で新たに起業すること、もしくは既存の商店街の店舗を引き継いで開業することが要件となる補助金制度です。
他の多くの補助金と異なり、家賃や人件費も補助対象となり得る非常に使い勝手のいい制度になっています。
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)
上述の商店街起業・承継支援を、さらに要件を厳しくして支援内容を強化した補助金です。商店街を率いる次期リーダーとして期待される女性や39歳以下の男性が対象となります。
商店魅力アップ支援事業(墨田区:2019年度は終了)
区内で1年以上店舗を経営していることが要件になるため、起業・創業直後では使えませんが、区の補助金・助成金はライバル企業の数も減るためねらい目です。
こちらの補助金は、商店街に加盟していると条件が良くなります。
※補助割合は1/2(商店会加盟店舗の場合、2/3)上限50万円
その他、商店街に支給される補助金・助成金も多数あり、街灯や商店街の販促ツールの開発などが支援されています。個人的な考えですが、加入してみるのも良いのではないでしょうか。
自治体主導ではない起業・創業の後押しとなる仕組みも簡単に紹介
区の後援があるものや、後援が無くとも公的支援機関としての役目を帯びているもの等、比較的使いやすい支援の仕組みも紹介します。
フロンティアすみだ塾
特に二代目を担う若手次期経営者をメインの受講生として想定された経営者塾ですが、墨田区内で起業した方でも参加することができます。
(私が知っている方でも、起業者で飛び込んだ方も何人もいます。私は行ってはいませんが…実業家になったらちょっと行ってみたいと思ってます)
墨田区内での経営者のネットワークもできますので、お勧めの経営者塾の一つです。
東京都中小企業家同友会 墨田支部
私も2018年に入会しています。
墨田支部では、墨田区内で事業を行う方や居住する方など、所縁がある方が多く、面白い付き合いをさせて頂いております。
毎月開催される勉強会も、バラエティ豊かな講師陣が登壇して生々しい話をしてもらえますので、中小企業の実態を目にすることができる良い機会です。
特に、事業承継や再生に力を入れたい中小企業診断士にもおすすめです。
面白い(と言ってはいけないのかもしれませんが、既に過去のこととしてすっぱりと割り切った話をして頂けるので)講演を聞くことができます。
同友会の良いところは、自ら悩み、会社を改善していきたい意思を持つ社長や後継者が集まっていることです。中小企業診断士の視点でみると、生きた事例が歩いているようなもので、色々な方に話を聞くことで様々な経営者の悩みの経験を聞くことができます。
東京商工会議所 墨田支部
東京商工会議所は、まあ加入していても良いのでは、というおすすめ度ではあります。
セミナーが多数開催されたり、マル経融資という非常に使い勝手のいい融資支援制度がある点が優れていますが、人脈や経営者の繋がりが作れるか、というと少しハードルが上がりますね…会員数が多すぎて、顔が分からない。
とは言え、専門家に無料の経営相談もできるので、活用の仕方次第です。
地域クラウド交流会
認知度は高まってきたのか良く分からないけど、年に数回開催されている交流会。
墨田区も後援しています。金融機関や支援者、同時期に起業した方が集まるイベントです。
これは、ぜひ参加者として行くだけではなく、プレゼンターとして登壇することを目指しましょう。小規模のイベントですが、プレゼンターを経験することは経営者にとって非常に良い経験になります。
金融機関
小規模起業や個人の方は、メガバンだけで口座を持ってても事業的なメリットは少ないです。
(入金用の口座としてはお勧め)
地域とのつながりのある信用金庫や信用組合に口座を開設することをおすすめしています。
事業者間のマッチングやイベントの招待、経営者交流会への参加なども可能でしょう。
墨田区内ならば、あくまで個人的にお勧めしているのはひがしんか第一勧信です。
いずれも、城東支部との縁もあり創業者に優しい金融機関であると感じています。
青年会議所
行ってみたいのだけど行けていません…。
参加されている方いたら情報頂けると嬉しいです。
墨田区の補助金・助成金の紹介
墨田区の補助金・助成金は、こちらのサイトを定期的にチェックすると良いでしょう。
毎年公募されるかは不明ですが、家賃補助やPR支援など非常に使い勝手が良い補助金もあります。