(2021年最新)【東京都江東区】起業・創業を支援する制度は知らないともったいない!

2019年9月16日起業創業支援制度,小規模起業,東京都,東京都江東区,補助金,起業

国や各自治体は、現在、起業家・創業者を増やすための取り組みにとてもに力をいれています。そのため、様々な形でスタートアップ起業家やスモールビジネス起業家を支援しています。これらの支援制度を知っているかいないかで、創業初期の経営が安定しない期間を突破できるかどうかの成否は大きく影響を受けるでしょう。

各自治体が取り組む様々な支援制度、ぜひ活用して起業・創業後の経営を安定成長させましょう。

本記事のポイント

  • 創業セミナーを受講するなどで特定創業支援事業の認定を取得すると様々なメリットが得られる
  • 起業者向けの補助金・助成金が活用できる場合がある

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国や自治体の起業・創業を支援する制度とは?

区の制度融資、という仕組みで、区が利子負担分のいくらかを負担する制度があります。
23区もしくは東京都を含む各市区町村全てで実施されているとは限りませんが、制度があれば最も利子の負担を軽くして融資を受けられる可能性が高いので、最初に調べてみることをお勧めします。

江東区の起業・創業支援制度を紹介

江東区の創業支援制度について、行政が絡むもの/民間企業主導のものを含めて紹介していきます。

基準として純粋な1営利企業による支援活動は除外しています。
複数の法人が関与する社団法人としての支援活動などは後述の別章でピックアップしていますが、1営利企業主導のものですと、個人の士業やコンサル会社まで含まれてしまい情報過多となるとの判断によります。

江東区の創業・起業支援事業の全体像

江東区の特定創業支援事業の全体像(PDF)

江東区の創業・起業支援事業の全体イメージが中小企業庁のページで公開されています。
この図における下線があるものについては、「特定創業支援事業」として、セミナーを受講することで様々なメリットが得られる仕組みとなっています。詳しくは次の記事をご覧ください。

特に合同会社や株式会社の設立を目指す方や、企業の経営に携わった経験が無い方は創業塾の受講をお勧めします。年に数回は開催されているので、予定を合わせてぜひ受講してください。

それらを含め、江東区の創業・起業支援事業について解説していきます。
なお、解説の情報元は基本的に江東区のページからとなっています。

創業セミナー

まず最優先でチェックしたい創業セミナーの事業。
詳しくは創業セミナーを解説する記事でご確認ください。

2021年度のスケジュールは未定ですが、2020年度はいくつかの開催実績がありました。

令和元年6月29日・
7月6日
「起業をめざす女性」のための創業支援セミナー
(募集は終了しました。)
令和元年9月7日・14日「飲食業の起業を目指す方」のための創業支援セミナー
(募集は終了しました。)
令和2年3月14日起業を目指す方必見!!起業の夢を形にするための創業支援セミナー
(募集は終了しました。)※中止
令和2年9月12日・26日「飲食業の起業を目指す方」のための創業支援セミナー
(募集は終了しました。)

創業融資

江東区の制度融資は、「創業支援資金融資」制度があります。
こちらは、利率2.1%であり、区が後日1.8%を負担してくれることから、実質0.3%の利子負担でお金を借りることができる、江東区における最も条件の良いであろう融資の仕組みになっています。

更に、商店街空き店舗活用支援補助金の対象であれば1.8%の利子補助(実質負担0.3%)、特定創業支援事業の認定を取得していれば3年間は全額利子負担となるため、非常にメリットが大きいです。

区内でこれから開業される方や、開業して5年未満の区内事業者の方が条件になる等、申し込みにはいくつかの条件がありますので、そちらを確認の上相談すると良いでしょう。

また、創業者限定ではない融資についても、区の制度融資という形で利子補給があるものがあります。こちらは5年以上の経営歴がある経営者、もしくは業歴を持つ会社でも利用できるものもありますので、活用しましょう。

経営相談窓口

江東区における経営相談窓口は、区役所において創業相談窓口が開設されています。
一部、特定創業支援事業の講座として該当する相談も可能となっておりますので、まずは創業相談をこちらで実施するのがお勧めです。

インキュベーション施設

江東区内における東京都の認定インキュベーション施設は、以下の一か所です。

アジアスタートアップオフィスMONO

IoTを含む、ものづくり企業の利用がメインとなっているインキュベーション施設です。コワーキングスペースとしての用途もあり、セミナーやイベントも開催されていることからものづくり企業以外の方でもチェックしておいて損はありません。

商店街振興組合

店舗経営が必要なビジネスでの起業を目指す方であれば、商店街への加入は支援制度的なメリットがあります。具体的には、東京都や江東区が行う商店街への支援制度の活用が可能となります。上述の空き店舗活用支援事業も具体的な一例ですね。

店舗の立地にも当然影響しますが、近くに商店街がある場合は加盟を検討するのも良いでしょう。もちろん、それによる人付き合いも発生しますので、その辺りが面倒くさいと感じる人には向きませんが…

江東区の加盟商店街一覧はこちら(PDF)になります。
店舗立地周辺に加盟可能な商店街が無いか、確認してみましょう。

商店街に加入することが要件の支援制度や、商店街へ加入していることがメリットとなる支援制度は以下のものがあります。

商店街起業・承継支援事業(東京都)

都内の商店街で新たに起業すること、もしくは既存の商店街の店舗を引き継いで開業することが要件となる補助金制度です。
他の多くの補助金と異なり、家賃や人件費も補助対象となり得る非常に使い勝手のいい制度になっています。

若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)

上述の商店街起業・承継支援を、さらに要件を厳しくして支援内容を強化した補助金です。商店街を率いる次期リーダーとして期待される女性や39歳以下の男性が対象となります。

商店街空き店舗活用促進事業(江東区:2021年度は未定)

江東区商店街連合会に加盟する40商店街の、商店街内における空き店舗(3か月以上利用されていない)での開業等に対し、店舗賃料の一部を補助しています。

補助額及び補助割合は、以下のようになっています。

  • 補助開始月から12か月目までは、賃料(敷金・礼金除く)の3分の1(月額5万円以内)
  • 13か月目から24か月目までは、賃料(敷金・礼金除く)の4分の1(月額3万円以内)

詳しくは、下記のページを確認ください。

おもてなし多言語表記促進事業(江東区)

江東区商店街連合会に加盟する商店会の会員店舗などを対象に、オリンピック・パラリンピックに向け、外国人観光客の受け入れのために行うメニュー等の多言語表記、ホームページの多言語化、コミュニケーションツールの導入等を支援します。

  1. 商店会会員店舗:補助率5分の4、補助限度額30万円
  2. ことみせ登録店:補助率3分の2、補助限度額20万円
  3. その他店舗:補助率2分の1、補助限度額15万円

詳しくは、下記のリンク先を確認ください。

お店の集客力向上支援事業(江東区)

商店街に加盟する個店または2店舗以上の個店が連携して行うイベント活動費や、商品開発費を補助します。

  • イベント事業

・区商連加盟店および個店連携:補助率3分の2、限度額100万円
・ことみせ登録店:補助率2分の1、限度額80万円

  • 商品開発事業

・区商連加盟店および個店連携:補助率3分の2、限度額50万円
・ことみせ登録店:補助率2分の1、限度額40万円

詳しくは、下記のリンク先を確認ください。

生鮮三品小売店支援事業(江東区)

生鮮品を取り扱う店舗の改修費や設備購入費の一部を補助することによって、既存店の継続的な営業に向けた支援、新規出店を支援します。

改修経費(増改築事業及び施設整備事業)

  • 補助率:2分の1
  • 補助限度額:200万円

設備購入費(備品拡充事業)

  • 補助率:2分の1
  • 補助限度額:100万円

詳しくは、下記のリンク先を確認ください。

その他、商店街に支給される補助金・助成金も多数あり、街灯や商店街の販促ツールの開発などが支援されています。個人的な考えですが、加入してみるのも良いのではないでしょうか。

自治体主導ではない起業・創業の後押しとなる仕組みも簡単に紹介

区の後援があるものや、後援が無くとも公的支援機関としての役目を帯びているもの等、比較的使いやすい支援の仕組みも紹介します。

東京都中小企業家同友会 江東支部

私も2018年に墨田支部に入会しています。
墨田支部の活動には満足していますが、江東支部においても月一回程度の活動が継続されていますので、様々な学びを得られるのではないでしょうか。

同友会の良いところは、自ら悩み、会社を改善していきたい意思を持つ社長や後継者が集まっていることです。中小企業診断士の視点でみると、生きた事例が歩いているようなもので、色々な方に話を聞くことで様々な経営者の悩みの経験を聞くことができます。

東京商工会議所 江東支部

東京商工会議所は、まあ加入していても良いのでは、というおすすめ度ではあります。

セミナーが多数開催されたり、マル経融資という非常に使い勝手のいい融資支援制度がある点が優れていますが、人脈や経営者の繋がりが作れるか、というと少しハードルが上がりますね…会員数が多すぎて、顔が分からない。

とは言え、専門家に無料の経営相談もできるので、活用の仕方次第です。

地域クラウド交流会

認知度は高まってきたのか良く分からないけど、年に数回開催されている交流会。
江東区も後援しています。金融機関や支援者、同時期に起業した方が集まるイベントです。

これは、ぜひ参加者として行くだけではなく、プレゼンターとして登壇することを目指しましょう。小規模のイベントですが、プレゼンターを経験することは経営者にとって非常に良い経験になります

金融機関

小規模起業や個人の方は、メガバンだけで口座を持ってても事業的なメリットは少ないです。
(入金用の口座としてはお勧め)

地域とのつながりのある信用金庫や信用組合に口座を開設することをおすすめしています。
事業者間のマッチングやイベントの招待、経営者交流会への参加なども可能でしょう。

江東区内ならば、あくまで個人的にお勧めしているのはひがしんか第一勧信です。
いずれも、城東支部との縁もあり創業者に優しい金融機関であると感じています。

青年会議所

行ってみたいのだけど行けていません…。
参加されている方いたら情報頂けると嬉しいです。

江東区の補助金・助成金の紹介

江東区の補助金・助成金は、こちらのサイトを定期的にチェックすると良いでしょう。

毎年公募されるかは不明ですが、家賃補助やPR支援など非常に使い勝手が良い補助金もあります。