【本のモノからコト】アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)に参加してみた

自己研鑽アクティブ・ブック・ダイアローグ,セミナー参加,読書

消費者行動は、モノからコトに変わったと言われて久しいです。

私も、物欲よりも経験・体験への投資を重視しています。
特に経営者となってからは、全てのお金の使い道を「投資」と考えて使い先を決めています。もちろん浪費と言われても仕方のない出費もありますが…。

その取り組みの一つとして、ビジネスパートナーからお薦めされていたアクティブ・ブック・ダイアローグ®に参加してきました。

この記事は、こんな疑問や悩みを解決するヒントが欲しい方に適しています。

  • 積ん読を消化するきっかけになる体験・方法を知りたい
  • モノからコトの一つの事例を知りたい

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本を読む行為を体験化・イベントにできる方法「アクティブ・ブック・ダイアローグ®」とは

©アクティブ・ブック・ダイアローグ協会が認定制度を運営する未来型読書法

未来型読書法と公式ホームページ上で謳われていますが、この言葉では充分に魅力は伝わらないでしょう。私が感じた内容をひと言で言うと、「本のモノからコトへの変化」というのが診断士的に良い感じと感じています。

アクティブ・ブック・ダイアローグ協会のホームページ

アクティブ・ブック・ダイアローグ®の簡単な手順の紹介

公式ホームページにも掲載されている内容に留めますが、簡単な手順を紹介します。

1
オープニング

⑴「チェックイン」
開催にあたって、集まった参加者で小グループに分かれて今の気持ちを共有する。
⑵「オリエンテーション」
アクティブ・ブック・ダイアローグ®の紹介や全体の流れを説明します。

2
メイン

⑴「コ・サマライズ」
本を持ちよるか1冊の本を裁断し、各自でパートを割り振って読み、要約文を作ります。今回のイベントでは、10ページ~15ページ程度が各自配布され、それを50分で読んで6枚の紙にまとめる、という流れになりました。
⑵「リレー・プレゼン」
リレー形式で各自が要約文をプレゼン。1人2分で6ページを説明しました。ほとんどの人が2分をオーバー。簡潔に話すのは難しい。
⑶「ダイアログ」
問いを立てて、感想や疑問について話しあい、深める。今回のイベントでは、気になる個所にシールを貼ったり、用意された問いを参考にしながらディスカッションをしました。

3
エンディング

⑴「チェックアウト」
全体を通した感想を参加者どうしで共有し、会を終了します。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®をやってみて分かった魅力とは

今回は、英治出版社が主催するABDイベントにて、「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」を分担して4章程度までを読んだりプレゼンを聞いたりしました。

そこで感じた魅力には、これらのことがあります。

短時間で難しい書籍の概要を掻い摘んで知ることができる

本を読むという行為は難しいと感じる方も多いでしょう。
特に、海外著者の翻訳文などは読みにくいものが多いですね。

このイベントでは各担当は10数ページですので、そこだけ要約できれば他の部分はメンバーがプレゼンしてくれます。
そのため、短時間でも概要を把握することが可能です。

書籍について対話(ダイアローグ)することで様々な視点での理解を得られる

他の人はどう感じたのか、どんなことを考えたか。
一人で黙々と本を読んでも得られない経験をすることができます。

対話を通じて書籍に対し理解を深めることも可能でしょう。

イベントとして楽しい

本を読むことが苦痛に感じられるかたも、短時間で読むだけである程度理解し、対話することができる。
読書がイベント化し、体験に変わるこの経験は、日常では得られない楽しさがあります。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®をやってみた感じた難点は

あくまで概要の理解に留まるため、書籍自体の内容を深く理解することはできません
また、対話には他人の様々な解釈が入るので、著者の主張を正しく理解できるか、というとそうではないでしょう。

もう一つ難しいところは、自分のパートを読んでいてもその前段の内容が分からないので、部分的な理解に留まってしまうこともあります。
固有名詞の解釈なんかに苦労したりします。

なので、このイベントで読んだ本は、内容が気になったら自分で購入してしっかり読むことが推奨されます。
本を買いたくなるということで、実は出版社にとってもおいしいイベントです。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®は読書を変える可能性がある

と思います。
ビジネスチャンスがそこにはあると感じました。

これを実際にやってみて、本を読むという行為が変わる可能性があると感じています。
詳しくは書けませんが、新規事業の一つの候補として、これが関連し得る事業を現在検討しています。

楽しくなってきました。
アクティブ・ブック・ダイアローグ® ぜひ体験してみてください。